地球科学

首都直下地震の被害想定

首都直下地震の被害想定が公表されました。 約7割が火災で亡くなるとあったので、Copilotに「『屋外落下物による被害』と『地下街・駅での人的被害』として死傷者を何名と推定しているのか教えて下さい。」と尋ねたら、下記の回答でした。「モデル化しやすい…

川の上に商店街

9月11日には、都内のいくつかの河川について「氾濫危険情報」が出されました。 温暖化が顕著になる以前から、温暖化によりスーパー台風が東京に上陸するようになる可能性は指摘されていましたが、都内で局所的に豪雨になるとの予測は無かったように思います…

増水の教訓を風化させない

神戸市を流れる都賀川で水位が急激に上がり、取り残された女性が救助されたと報道されていました。橋の下で雨宿りをしていたそうです。 都賀川では2008年7月28日に急激な水位上昇により河川敷にいた16人が流され、小学生2人、保育園児1人を含む5人が死亡する…

富士山噴火にリアルな対策

内閣府が富士山噴火の被害想定CGを公開しました。これを受けて噴火した場合、東京にどのような影響があるかテレビで解説されていました。 火砕流などは来ませんが、前回の噴火でも江戸では火山灰が数cm積もっています。番組では火山灰について若者が「未知の…

サンゴはどこへ?

縄文時代には東京湾のすぐ近くの房総半島付近にサンゴ礁があったそうです。 ここ数年の猛暑で、東京近くのサンゴが死滅したそうです。 では今後、東北あたりにサンゴ礁が発達するのでしょうか?(縄文海進の頃に、そんな痕跡残ってましたっけ?) あまりに急…

スーパー台風がきたら、東京にいてはダメです

九州近海で台風12号が発生、鹿児島県に土砂災害警戒情報が出ました。 今回のように日本近海でいきなり台風が発生して上陸する例は過去にもあったそうですが、日本近海の海水温が高くなっていることから(この記事ではハッキリ「地球温暖化の影響」と書いてい…

震源地から100km先で起こった液状化

2024年元旦に起こった能登半島地震から1年半が過ぎ、奥能登では人口減少が続いていると報じられています。 この地震では100km離れた河北潟周辺(内灘町など)で深刻な液状化が発生しました。東北大震災の時に霞ヶ浦周辺で液状化被害が起こったように、液状化…

新燃岳で噴火

悪石島で震度6弱の地震が発生し、夜のニュースでも多くのテレビ局が取りあげています。一部の島民は鹿児島への避難を予定しているそうです。 今日は新燃岳で大規模な噴火があり、こちらの方も用心すべきと思います。 広域に火山灰が積もっています。ここで…

老朽地下インフラは下水道だけではない

昨日起こった埼玉の道路陥没、救助中に近くでさらに陥没が発生、転落したトラック運転手の救出は見通しも立たない状況と報じられています。 残された運転席部分をクレーンでつり上げると引き上げる時に過重がかかって、また別の箇所が陥没するかもしれません…

都内は避けたい

東大地理の1年上の先輩の名前が、3月初めに開かれる理学部退職教員送別会の退職予定者名に入っていました。私が2026年3月に定年退職なので当然のことなのですが、改めてリストを見ると「兼担」で、私と同じ新領域が本務の先生もいました。ということは、来…

冬型晴天強風時に首都直下型地震が起こったら?

先月末に起こった猪口議員自宅マンション火災について、出火したのは応接室、暖房は床暖房やエアコンなどでストーブは使われていなかった、ライターなど着火につながる物も無かったなどと報道されていました。その中で下記記事は「電気火災」という用語を使…

80年前に南海トラフ地震が起こった今日、島根原発再稼働

80年前の今日、昭和東南海地震が発生しました。 昭和5年生まれの父はこの地震と、2年後の昭和南海地震発生時に三重県多度町に住んでいて、どちらも経験してました。「プールの水が無くなるほど揺れた。」など、私が子供の頃から、地震の恐ろしさを話していま…

液状化予測を狂わす要因

能登半島地震による液状化で甚大な被害を受けた内灘町では、まだ液状化対策が着手されていません。 加えて、内灘町による液状化予測と現実の被害とでズレがあったことが、下記で報告されています。能登半島地震で示された河北潟地域の災害に対する脆弱性12月…

日本で一番危険な原発

島根原発は県庁所在地の松江市から10km圏内にあります。本年1月1日に発生した能登半島地震では、運転停止中だった志賀原発でトラブルが発生しました。 もしこのとき重大事故に至っていたら、避難できなかった地区があると指摘されています。 上記記事では、…

液状化被害からの復旧

能登半島地震発生からもうすぐ11ヶ月です。私の専門のひとつは汽水域で、石川県にある河北潟(=淡水化された汽水湖)周辺の自治体では、能登半島地震で激烈な液状化被害に遭いました。そのひとつが内灘町です。 金沢市でも液状化が発生し、「カギは地下水」…

勝手にすれば?

使っている人によって同じ言葉の意味が違うと、会話になりません。専門用語でも同じで、たとえば「水質が良くなる」と言った時の水質は、基本的には有機物濃度で判断します。有機物が多いとバクテリアなどの呼吸によって酸欠になり、様々な悪影響が発生する…

天災被害は複合する

能登半島では地震に次ぐ豪雨災害で、「二度も被災するとは。。」との声が報道されています。また報道では、地震により斜面が崩れやすくなっていたこと、治水施設が損壊していたこと(隆起・沈降も含む)などから、被害が深刻化したと解説しています。地震後…

海跡湖周辺の液状化

第27回日本水環境学会シンポジウム(会場:岩手大学上田キャンパス)において9月11日に汽水域研究委員会セッション「汽水域と災害・自然保全~能登半島地震から学ぶこと」が開催されました。能登半島地震による深刻な液状化が報道されている内灘町は、実は海…

過去7万年が分かる世界で唯一の試料

富士山麓の本栖湖で掘削された堆積物中の黄砂の飛来量変動をX線回折分析により分析し、黄砂の飛来量変動を過去8000年にわたり明らかにした研究がプレスレリースされていました。黄砂の量は3000年前から2000年前に減少し、東アジアの気候変動とリンクしていた…

日本の地下水

日本の大都市の多くは下流域にあり、下流域では水田にまかれた農薬が混入した河川水を水道原水に使用している割合が高いです。なので地下水利用に切り替えることは可能か検討していたところ、水環境学会誌47巻2号の巻頭言で「日本地下水学会HPには、わが国に…

示相化石としてのヤッコカンザシのタイプ標本

1980年代の研究テーマは底生動物と環境との関係だったため、日本各地の汽水湖や干潟、河口でサンプリングし、液浸標本にしていました。それらの多くがまだ残っていて、昨日、内容を確認しました。「これはかなり貴重かも。」と思ったサンプルは関係しそうな…

能登半島地震の液状化は人災?

昨日・今日は、河北潟の能登半島地震による液状化状況を視察していました。地域名では「石川県内灘町」です。ここでは通常思い浮かべる液状化に加え、地盤が低い方へ流れ出し「段差」が線状に延びる、まるで断層のような地形変化も起きていました。 上記記事…

日本には原発が安全な所など存在しない

このブログでは、・日本はどこで地震が起こってもおかしくない。・巨大噴火の可能性を考えれば、原発を有して安全な所はどこにもない。と、折を見て発信してきました。京都大学防災研究所の研究者が、防災の専門家が同じ事を分かりやすく説明していました。 …

GBF・TNFD(昆明・モントリオール生物多様性枠組/自然関連財務情報開示タスクフォース

2022 年12 月に開催された生物多様性条約第15 回締約国会議で、196 カ国が「昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)」に合意しました。 その実現に向けてTNFDという組織・枠組みができました。 TNFDの提言の和訳がネットからダウンロードできます。 https…

「食の単一化」の根拠は?

録画していた「NHKヒューマンエイジ 人間の時代 第3集・食の欲望 80億人の未来は」を見ました。 冒頭はセレブのニッチなグルメの紹介。次にコンビニに並ぶジュースや肉が同じ成分との謎かけをして、ニューヨーク・マンハッタンの映像が出てきます。その路上…

沖縄の豪雨

今の日本よりかなり暖かかった(そして夏はおそらく暑かった)時代が最近1万年以内にあったことは地学の基礎知識ですが、そういった時は表面海水温も高く、太平洋側の沿岸域で豪雨が発生していたかもしれないとの解説は記憶にありません。 http://quaternar…

富士山噴火

昨夜、たまった郵便を開封しながらBGMにテレビをつけたら、「もしも富士山が噴火したら?」とのシミュレーションがドラマ仕立てで紹介されていました。 「停電・断水・交通機関ストップ!スーパーからものがなくなる」は間違いではありませんし、その危険性…

静岡県はリニアを許可してはならない

川勝平太氏の辞職に伴う静岡県知事選が26日投開票され、無所属の新人で前浜松市長の鈴木康友氏(立憲民主、国民民主推薦)が、同じく無所属新人で元県副知事の大村慎一氏(自民推薦)を破り初当選しました。15年間にわたり県政を担った川勝平太前知事はリニ…

自作ツルグレン装置

所属する専攻の自然環境学実習の担当回では、水道水やヨシ植栽域の水、雨水など、年によって様々な水の水質をパックテストで測ってもらってました(ちなみに有機汚濁が最もひどかったのは、「水質浄化」のためにヨシが植えられた水域の水)。一度やったテー…

「地質の日」経済産業省特別企画

都内に行ったついでに経産省本館で開催されている企画を見てきました。 「地質の日」経済産業省特別企画|産総研 地質調査総合センター / Geological Survey of Japan, AIST 館外のゲートにガードマンがお二人警護されてましたが、「企画展見に来ました。」…