幻の八郎湖産イケチョウガイの行き先

今年度末の定年を控え、昨年度から生物標本の引き取り手探しを始めました。
修士学生のとき(1980年代)は全国の汽水湖~内湾の底生動物を集めていて、これはいつか貴重な標本になると確信していました。それで就職しても転職しても、ひたすらキープしてきました。
季節毎に宍道湖各所で採取した底生動物の標本や、甑島の汽水湖群で採取した底生動物の標本は、地元の博物館に寄贈しました。岩手県の干潟などで採取した底生動物標本は、東大大気海洋研の大槌沿岸センターに寄贈しました。北海道各地の汽水湖の底生動物サンプルを当時の北大の先生から預かっていたのですが、そのお弟子さんに丸々引き取っていただきました。
変わったところでは、産総研に就職してから始めたジュゴン研究で分析した海外のジュゴンや、九州に打ち上がったジュゴン死体の分析した残りの粉末試料も保管していました。もしやと思ってネットで情報を流したところ、某国立研究所が保管してくれることになりました。
いずれも次にバトンを託せて安心です(一部はやむなく廃棄にしましたが。。)。
残る大物は、八郎潟が干拓されて八郎湖になったときに導入されたと思われる、イケチョウガイなどの標本です。今の富栄養化が進んで八郎湖では壊滅しているようです。琵琶湖関係者が手を挙げたのですが、所内決済が降りないとのことで、まだお送りできていません。地元の秋田でも希望者がいるので、あまり長引くようならそちらに行くことになるかもしれません。