川の水飲むより水道水の方が危ない?

「Occurrence and risk of systemic insecticides and metabolites in source and tap water of high rice-producing regions in Japan(日本の主要稲作地域における水源水・水道水中の浸透性殺虫剤および代謝物の検出状況とリスク)」と題した論文が、American Chemical Society(アメリカ化学会)が発行しているACS ES&T Water誌に受理されました。博士課程学生が筆頭著者で、彼女の受理・発行済み筆頭論文は7本となりました。あと1本が査読中です。
今回受理された論文では、「水道水で最も多く検出されたのはジノテフランだったが、その代謝物で、より毒性が強いジノテフラン‑UFは、原水よりも水道水の方が高濃度だった。」と報告しています。
日本の水田には様々な農薬がまかれ、水道水の原水として利用されている川に水田水が流れ込んでいる地域は少なくありません。「日本は温暖だからEUと違って農薬使用は必須」と主張する「専門家」もいますが、熱帯のインドネシアの河川水中のネオニコチノイド濃度は、日本よりもはるかに低いです(日本の水道水より低かったりします)。
インドネシアでも一時期、農薬を大量に使用しましたが、害虫が耐性をつけて、かえって被害が深刻になったのです。このため大統領令で農薬使用が減らされ、化学農薬に頼らない統合的害虫管理が行われています。
学生がインドネシアと日本の農薬使用を比較した論文が下記からダウンロードできます。