田んぼの除草作業

昨日の記事で紹介したように、慣行農家さんは水田だけでなく、畦にも除草剤をまくようになりました。理由としては、野ネズミの越冬場所や、斑点米カメムシの翌春の生息場所をなくすため、とされているようです。
 

無農薬で米作りをしている方は、除草剤をまかない代わりに草刈り機を使って畦の防除をしているようです。私も電動のものを持っていて、1万円もしませんでした。除草剤も安価な動力付き草刈り機もなかった時代は、畦は今よりも草ボウボウの田んぼが多かったのではないかと思います。

では、除草剤が使われる以前、田んぼの除草はどうしていたのでしょう?

実は明治の中頃、人が押して除草する「手押し除草機」が開発され、全国的に普及していました。私が子供の頃、父の実家でも使っていた記憶があります。

上記記事には「無農薬栽培への関心の高まりとともに機械除草技術を見直す動きがあり」と書かれています。実際、今でも「手押し除草機」は販売されています。下記はコメリの例で、約2万円です。

https://www.komeri.com/shop/g/g403002/?utm_source=chatgpt.com

ちなみに私が子供の頃の父の実家では、田起しや代掻きには馬を使い、畑の草取りも馬に小さな「犂(すき)」を引かせていました。父の実家の集落では、一家に一頭馬がいましたが、今はそうもいきません。小規模に無農薬で米作りをしている場合、人力で代掻きをしたり、腰をかがめて除草している例も見ます。こんな重労働、戦前の農家でもしていなかったのにと、少し複雑な気持ちで見ています。

極端な例ですが、父の実家では、父を含め若い男性は全員出征し、祖父はその時にはすでに他界していたため、米作りは祖母と曾祖父、そして小学生くらいの父の妹たちとで行っていました。男手がなくても(もちろん農薬や化学肥料、高価な農機具がなくても)何とかやっていける仕組みが、当時はあったのだと思います。

イランと米国の緊張は今のところ落ち着いているようですが、今後もエネルギーを含めた物資の供給が不安定になることがあるかもしれません。かつては今の日本人が思うよりも無農薬農業がしやすい条件があったということを思い出し、参考にできるのではないかと思います。