ネオニコをやめずしてトキの孵化はない

昨日、NHKスペシャル「映像記録トキ復活 人と命の原風景」が放映されました。

知人の間では「農薬削減というだけで、ネオニコチノイドを減らしたことについて触れていない。それどころか、『殺虫剤』という言葉も出てこなかった気がする。」と話題になっています。
2010年代に佐渡市が実施していた「生物多様性学術研究等奨励事業」には多くの研究者が参加し、トキを取り巻く生態系や農薬問題について、さまざまな角度から検討していたそうです。トキの復活はこうした研究者や地域関係者の長年にわたる取り組みの成果がなくては実現し得なかったはずだが、この番組では、そのような研究者側の取り組みや知見を紹介していないとの批判もありました。
所詮NHKですから、ネオニコチノイドについては言及しなくても不思議はありません。私がScience誌に「ネオニコチノイドによって餌が減ったことで宍道湖のワカサギが激減した」と発表した際、さすがに大手新聞はすべて報道しましたが、NHKは取材にも来ませんでした。
最近はNHKだけでなくマスコミ全体に「ネオニコ不言及」が広がっているようで、5月31日の能登でのトキ放鳥でもそうでした。地方紙を含む全国の新聞で、「農薬 トキ 佐渡 能登」だとヒットするものの、「ネオニコ 農薬 トキ 佐渡 能登」では1件もなし。
ちなみに、Geminiに「トキ放鳥の成功の鍵として、ネオニコチノイド系農薬の減量は大きいですか。 」と尋ねたら、下記の回答がありました。
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佐渡島ではトキの放鳥初期に「卵がなかなか孵らない」という問題に直面した際、ネオニコチノイドの影響を懸念する専門家や農家の声が上がりました。これを機に、地域全体でネオニコチノイド系農薬を他の代替農薬に切り替えたり、使用自体をやめたりする動きが加速しました。
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上記をサポートする記事をPerplexityに探してもらったら、下記記事にネオニコチノイド系殺虫座の使用をやめてからようやく、トキの卵が孵化するようになったとありました。

別記事に下記もありました。

トキ放鳥による野生復帰のカギとして、「ネオニコ不使用」は外せない項目のようです。
島根県出雲市はトキの放鳥予定地になっていますが、上述のように、川下にある宍道湖ではネオニコ使用によりワカサギが漁獲できない状態が今も続いています。この状態が改善しない限り、放鳥しても孵化に至らない可能性が高いと思います。