今朝のNHKニュース「おはよう首都圏(関東甲信越)で、「新潟 佐潟のハス 復活を目指して」が放映されていました。
佐潟でハスが消滅した要因と考えられているのは、「アカミミガメの食害」と「ヒトとの関わりの減少」と紹介されていました。
なぜ「ヒトとの関わりの減少」が消滅要因なのでしょう?レンコン畑ではあるまいし、消滅以前に毎年ヒトがレンコンを植えていたわけではないと思います。
「アカミミガメの食害」も、保全の為に植えたところがとても浅くて、映像ではほぼ干上がっていましたから、ここで食害を受けないのに水面下だけカメの食害を受けることは、あり得ません。
これについては、牛久沼のハス消滅もアカミミガメの食害とされていたので、実験して確かめました。ネットをかけて食害されないようにしても、プランターに植えたハスは水中に沈めたら枯れました。陸上ではネットをかけなくても枯れませんでした。
佐潟でハスが消失した頃には、茨城県の牛久沼や千葉県の手賀沼、滋賀県の琵琶湖(赤野井湾)でも消滅しています。琵琶湖では酸欠が原因とされましたが、手賀沼は私が東大柏キャンパスにいてモニタリングを続けていたので、酸欠が原因ではないことが分かっています。採水して分析したところ、除草剤が検出されました。
牛久沼での実験や手賀沼でのモニタリングから、この頃に稲作で大量に使われるようになった、浸透性除草剤が全国でハスを枯らしたのだと思います。ではなぜ霞ヶ浦の栽培レンコンが枯れないのか聞き取りをしたところ、河川水や湖水は使っていないとのことでした。
各地の地元で水圏の環境保全に取り組んでいる方々の努力は、並大抵ではないと理解しています。しかしながら日本は主食が米で、水田農薬は平野部の水圏に確実に流出します。異変があったら、それが他の地域でも起こっていないか、まず確認してほしいです。もし他の地域でも起こっていたら、1950年代に平野部湖沼の沈水植物を一斉に消滅させたように、農薬が原因と考えるべきだと思います。