円安が進むと。。

円安がさらに進むと懸念されています。

1ドル164円という円安水準は約40年ぶりですが、私が13歳だった1973年、ドルが変動相場制へ移行した直後は1ドル270円台でした。

1977〜78年にアメリカへ留学し、20代前半には1ヶ月程度の海外旅行にも何度か行っていたので、為替相場にはいつも注意を払っていました。当時は1ドル200円台という円安水準だったので、私にとって円の価値はその頃の印象がそのまま残っています。

なので円ドル相場の数字を見るだけでは「これは大変だ」と実感が湧かないのですが、20代前半の頃と今の日本では、以下の点が異なっています。

当時の日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と呼ばれるほど輸出企業が強力で、円安になるほど自動車や電化製品が海外で売れ、国全体が豊かになり給料も上がっていました。現在は多くの製造業が海外に工場を移してしまったため、円安になっても輸出は増えません。

加えて、現在の日本は食料やエネルギーなどを当時より輸入に頼っています。そのため、円安による「物価高」のダメージが生活を直撃します。

「安く作るために」「安く買うために」という目先の利益が優先された1990〜2000年代のツケを、今、払っているというわけですね。